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近・中距離無線通信チップ、台湾は商機逃す懸念


ニュース 電子 作成日:2014年9月12日_記事番号:T00052664

近・中距離無線通信チップ、台湾は商機逃す懸念

 アップルが先ごろ発表したスマートフォン「iPhone6」が同シリーズとして初めて近距離無線通信規格「NFC」に対応している他、米食品医薬品局(FDA)が規制薬品の流通に無線ICタグ(RFID)の導入を義務付ける新規定を設けたことにより、近距離、中距離無線通信用チップの需要が爆発的に成長すると見込まれている。ただ、台湾のIC設計業者の多くはスマホやWi-Fi向けチップ市場に注力しており、今回のNFCおよびRFIDチップ市場の商機を逃すとの懸念が生じている。12日付電子時報が報じた。

 台湾のIC設計業界関係者によると、NFCやRFIDは決して新しい技術ではなく、台湾でも大規模な資金や人材が投じられてきたが、関連応用分野で一向にキラー製品が登場しなかったことから、盛り上がりは一時的なものにとどまったという。

 現在NFCおよびRFID分野において、台湾の大手IC設計業者は依然、模様眺めを続けている。一方、小規模業者はこれ以上投資を継続できない状況に陥っており、台湾は同分野で世界から大きく後れを取っている。こうした中、電子時報は「次世代の無線チップ主流応用市場における競争で、台湾業者は淘汰(とうた)される可能性がある」と警告している。