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液晶パネル部品、来年需給逼迫へ【表】


ニュース 電子 作成日:2014年9月15日_記事番号:T00052689

液晶パネル部品、来年需給逼迫へ【表】

 市場調査会社のディスプレイサーチはこのほど、液晶パネルの出荷面積拡大やスペック向上などにより、使用部品が増加していることから部品の需給が来年逼迫(ひっぱく)すると予測した。特にここ2年生産能力が増えていない▽ガラス基板▽偏光板▽ドライバIC──の不足が顕著になるとの見方だ。15日付工商時報が報じた。

 液晶パネルの大型化に伴い、今年の出荷面積は7.6%増と生産能力の4%増を上回る伸びとなり、来年の出荷面積は6%増の見通しだ。

 ガラス基板はコーニングなど大手が近年生産能力を拡大していない上、中国メーカーはまだ少量しか生産できないため、来年の需給逼迫が予想されている。コンシューマ電子製品の薄型軽量化を受け、パネルメーカーが0.25ミリメートル以下のガラス基板を導入し始めているが、0.4ミリメートル以下になると良品率が低いことも要因の一つだ。

 偏光板は今年に入り数社の生産ラインでフル稼働が続いており、来年も需要が増え続ける見通しだ。こうした中、奇美材料科技(チーメイ・マテリアルズ・テクノロジー)が中国・江蘇省昆山に新工場を建設しているが、稼働予定は2016年だ。

 ドライバICも需要が増えているものの、主に生産している8インチウエハー工場の生産能力が逼迫しており、供給不足に陥りそうだ。