ニュース 社会 作成日:2014年9月17日_記事番号:T00052720
嘉義県水上郷の一部で約14年前に侵入したとされる外来種のトカゲ「ブラウンアノール」が増殖を続けており、生息数は既に同県の人口52万人余りを大きく上回り63万〜98万匹に上っていると推測されている。
ブラウンアノールは約14日ごとに1卵ずつ産み、1カ月ほどでふ化する(16日=中央社)
トカゲ亜目イグアナ科に属するブラウンアノールは体長5〜6センチメートルほどの小さなトカゲで、もともとは中米やカリブ海の島々に生息していたが、その後、米フロリダ州などに持ち込まれ定着した。
どのような経路で台湾に侵入したかは分かっていないが、一説によると同種は木の上で生活することが多いため、苗木とともに海外から輸入されたとされる。
ブラウンアノールは台湾でこれまで、嘉義県水上郷三界埔一帯および花蓮県七星潭地区で目撃されているが、特に嘉義県では天敵も少ないことから繁殖状況が深刻で、調査によると1ヘクタール当たり900〜1,400匹が生息していることが明らかとなった。
外来生物の急激な増殖が台湾固有種の生息に脅威となると懸念した嘉義県は、2009年から捕獲者に賞金を出す形でブラウンアノールの駆除計画に着手。これまで650万台湾元の賞金が支払われた。ただ、あまりにも数が多い上、市民が小遣い目当てにこぞって「トカゲハンター」となったことから予算が追い付かず、賞金額は初年度の1匹20元から2年目以降は10元に、さらに昨年は3元に引き下げられた。
しかし同計画の成果は芳しくなく、現在もブラウンアノールの生息数は増える一方だという。県担当職員によると、年間12万〜13万匹が捕獲されているが、専門家は「完全に駆除するには毎年30万匹以上の捕獲を7〜8年間継続する必要がある」と指摘している。
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