中国メディアの報道によると、鴻海精密工業の中国子会社、富智康集団（ＦＩＨモバイル）の晋城工場（山西省）の従業員が６～７月にかけてiPhone6の筐体（きょうたい）を外部で販売したことが発覚し、公安に逮捕されて取り調べを受けている。この事件の後、精度が高いiPhone6の模倣品が市場で大量に出回っていた。18日付蘋果日報が報じた。
晋城工場はiPhone6の主要工場の一つで、主に筐体などの部品を生産している。工場の製品安全部の責任者が８月14日に通報し、20日後に容疑者の身柄が拘束された。この従業員は晋城工場からiPhone6の筐体６点を持ち出し、中国・広東省深圳市の電子街、華強電子市場で販売し、6,000人民元（約10万6,000円）を手にしていた。
iPhone6発売前に外観のデザインが外部に流出したことは、鴻海にマイナスイメージを与える。鴻海は、個別の事案についてはコメントしないが、警察の調査には全面的に協力するとした。
