iPhone6人気、来年Q1まで供給逼迫


ニュース 電子 2014年9月19日

iPhone6人気、来年Q1まで供給逼迫

記事番号:T00052797

 アップルのスマートフォン新製品、iPhone6とiPhone6プラスが19日、日本や香港などで発売となった。予約初日の受け付けが過去最高の400万台以上に達する人気で、19日付経済日報が米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道として伝えたところによると、両製品の主力生産拠点である鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富智康集団(FIHモバイル)の中国・鄭州工場では、1日の生産台数が54万台に上っている。しかしそれでも需要に追い付かず、供給逼迫(ひっぱく)状態が解消されるのは来年第1四半期になるもようだ。


シンガポールの販売店では、iPhone6を早く入手しようと多くのファンが徹夜で列を作った(19日=中央社)

 供給逼迫が最も顕著なのはiPhone6プラスの128GB(ギガバイト)タイプで、予約しても入手できるのはいつになるか分からない状態だという。アップルは両製品とも64GBタイプを主力機種に位置付けているものの、128GBタイプとの価格差が100米ドルにすぎないため、メモリ容量2倍の魅力から人気を呼んでいる。しかし、ディスプレイサイズ5.5インチのiPhone6プラスは、パネルサプライヤーの歩留まりが依然50〜60%にすぎず、供給不足を深刻化させているようだ。一方、4.7インチのiPhone6は歩留まりが比較的高く、米国のアップルのオンラインストアは、予約から7〜10日で消費者の手元に届くと説明した。

 鄭州工場では現在100本の生産ラインが24時間体制で稼働しており、20万人以上の作業員がiPhone6および関連部品の生産に当たっている。

供給網への恩恵は限定的?

 ところで、19日付蘋果日報が米有力経済誌フォーブスの報道として伝えたところによると、資訊工業策進会(資策会)産業情報研究所(MIC)の分析では、iPhone6の生産コスト245〜255米ドルのうち、台湾企業が占める割合は25〜30米ドルと約10分の1程度で、しかもこのうち台湾積体電路製造(TSMC)が22米ドル、デジカメレンズの大立光電(ラーガン・プレシジョン)が3米ドルを占めており、他の部品メーカーの恩恵は限られるという。

 フォーブスはさらに、鴻海と和碩聯合科技(ペガトロン)が中国で組み立てを行っているため、台湾の労働者の就業や給与には貢献しないと指摘した。

ブラジル工場でストライキ

 鴻海はブラジルのiPhone生産工場で9月11日からストライキが続いている。従業員3,700人が待遇改善を求めているもので、同工場では昨年2月に続く2度目の労働争議だ。ただ、生産しているのは旧型のiPhoneのため、iPhone6の生産には影響しないという。

 鴻海は、裁判所の仲裁を通じて労働組合側と既にストライキ終結で合意しており、間もなく正常な生産が回復すると説明した。