ニュース 社会 作成日:2014年9月23日_記事番号:T00052827
台湾の敬老の日に当たる旧暦9月9日の「重陽節」(今年は10月2日)を前に衛生福利部社会・家庭署が発表した統計によると、今年8月末時点で100歳以上の高齢者人口は昨年末に比べ349人増加して2,525人となり、うち60%以上が5直轄市に集中していることが明らかとなった。
同統計によると、2003年に656人だった100歳以上の人口はその後一貫して増え続けており、さらに年増加率も上昇傾向にある。なお現在65歳以上の高齢者人口は276万人となっているため、高齢者約1万人に9人が100歳を超えていることになる。ちなみに現在の台湾最高齢は新北市中和区に住む113歳の男性だ。
また現在、県市別で100歳以上の人口が最も多いのは台北市で604人。これに▽新北市、401人▽台中市、191人▽高雄市、188人▽台南市、167人──が続き、直轄市が上位を占めた。
中央研究院・社会学研究所の鄭雁馨・助研究員は、100歳以上人口の増加について、医療の進歩や伝染病の減少、栄養の改善、就業および生活環境の変化などを背景に平均寿命が伸びていることを示すと指摘。就業環境については具体例として、ブルーカラーよりホワイトカラーが増えたこと、生活面では喫煙習慣の減少、健康的な飲食習慣への関心の高まりを挙げた。
また所得の増加や教育水準の向上も平均寿命を押し上げる要因となっているという。例えば高い水準の教育を受けた市民は病気にかかった際、医師のアドバイスだけに頼らず、自らの手で関連情報を入手しようとするため、珍しい病気であっても早期発見につながりやすいそうだ。
なお台北栄民総医院・高齢医学センターの陳亮恭主任は、「これまでの研究で長生きには遺伝子が関連することが分かっているが、どの遺伝子かは特定できていない」とした上で、適切な生活習慣を守り、健康に留意していればその遺伝子を機能させることができると指摘している。
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