ニュース 社会 作成日:2014年9月25日_記事番号:T00052881
航空倉庫業最大手、華儲(TACT)の空輸貨物用の倉庫で24日、正体不明のミサイル28本(総重量2,800キログラム)が発見され、テロ行為用の密輸品ではないかとの疑いも浮上し、航空警察、軍部などに緊張が走った。
問題のミサイルは同日午後、桃園国際空港から米ロサンゼルスに向かう航空便で空輸される貨物を保管する中華航空(チャイナエアライン)の倉庫で同社職員によって発見され、直ちに航空警察局(航警局)に通報された。
軍が民間航空会社を利用して貨物を輸送する場合は必ず事前に内容物の説明などを含む通知が行われるが、このミサイルに関しては何の報告もされていなかった。このためミサイルはテロでの使用を目的とする密輸品の可能性もあるとして、航警局の連絡を受けた国防部の職員が大慌てで現場に駆け付けた。
しかし調査の結果、このミサイルは米国での修理のために空軍が送付したもので、手続き上のミスから事前報告がなされていなかったものと判明。一同、安堵(あんど)の息をついた。
なお、ミサイルのような武器の輸送は綿密な計画に基づいて行われるのが通常で、今回のような報告漏れはこれまで一度も発生したことがない前代未聞のミスだという。
軍部はこの不祥事を隠そうとしたようだが、民間の倉庫で28本ものミサイルが見つかるという不祥事が隠し通せるわけもなく、メディアに嗅ぎ付かれることとなった。これを受けて空軍の汪旋周中将が同日夜会見し、「現在責任の所在を調査している」と説明した。
なお軍の説明によると、小型ミサイルの修理のため、民間の航空会社を利用して輸送することは特別なケースではなく、危険もないというが、今回のミスで武器の輸送ルートが外部に明らかになったため、今後は輸送方法を変える必要があるとの指摘も挙がっている。
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