ニュース 電子 作成日:2014年9月29日_記事番号:T00052950
米半導体大手、インテルは米国時間25日、中国のIC設計大手、展訊通信(スプレッドトラム)を傘下に持つ紫光集団に15億米ドルを出資し、株式20%を取得することで合意したと発表した。2015年初めに完了する予定だ。これを受けて市場では、スプレッドトラムと競合関係にある台湾の聯発科技(メディアテック)にとって「脅威とはならず、逆にチャンスとなる」との見方が出ている。27日付工商時報が報じた。
インテルのブライアン・クルザニッチCEO(右)が中国に出向いて署名した(紫光集団リリースより)
インテルと紫光集団の協定によると、インテルは今後、スプレッドトラムとx86アーキテクチャーSoC(システム・オン・チップ)製品の開発、販売を共同で進める。業界では、これはスプレッドトラムの携帯電話用チップがARMアーキテクチャーからx86アーキテクチャーに転換することを意味し、ARMアーキテクチャーに慣れた中国の携帯電話メーカーにとって今後はチップの調達先がメディアテックとクアルコムに絞られるとみられている。
モルガン・スタンレーの呂家璈・半導体アナリストは、インテルの支援を受けて将来的にスプレッドトラムがメディアテックの強力なライバルとなる可能性はあるが、12〜18カ月内に技術的な脅威を受ける可能性は低いと指摘した。
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