ニュース 石油・化学 作成日:2014年9月30日_記事番号:T00052976
三井化学は29日、台湾子会社の亜太三井化学が、工業技術研究院(工研院、ITRI)が開発した、世界唯一とされるリチウムイオン電池の熱暴走を抑制する機能性ポリマー「STOBA(ストーバ)」の製造販売に関するライセンスの独占供与を受けることで、このほど契約を締結したと発表した。
三井化学と工研院は12年からSTOBAの共同開発を実施し、市場性を評価してきた(三井化学リリースより)
STOBAはナノサイズの樹木状構造を持ち、リチウムイオン電池の異常発生の高温時になると被膜を形成し、リチウムイオンの移動を抑制することで電池を安全に停止させる。既に台湾ではスマートフォンなどの電子機器の他、電動バイクにも採用されている。
三井化学は今後、2016年度までにSTOBAの台湾での製造拠点設立を進めるとともに、保有するポリマー技術、複合技術との融合でSTOBAの性能向上を図り、将来的にはSTOBAを使用したリチウムイオン電池の部材開発を計画している。ワイズニュースの取材に対し同社は、主にバイクや自動車などの車載用として世界へ供給していく予定と語った。
工研院としては、自動車メーカーとの密接な関係を持つ三井化学にライセンスを供与することで応用先を広げ、台湾の電池関連産業の発展を目指す。
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