ニュース 社会 作成日:2014年10月1日_記事番号:T00052993
行政院主計総処が30日に発表した統計によると、昨年定年退職を迎えた労働者の数は約10万2,000人で、平均年齢は57.4歳だったことが明らかとなった。寿命が伸び続ける中、退職後も再就職する労働者が多い一方で、教師はその年金待遇の良さから、50歳で早くも退職し、その後は趣味やボランティア活動で悠々自適の生活を過ごす者が多いそうだ。
教師の現行の退職制度では、50歳を迎え勤務年数が25年を超えていれば退職し、即毎月6万〜7万台湾元の年金給付を満額受け取ることができる。
今年50歳を迎える劉欽旭教諭は、28年間小学校の教壇に立ち、あと1週間で退職後に満額の年金給付を受ける条件がそろう。そんな彼の周囲では、同時期に教諭となった同僚が来年にも退職するという声が頻繁に聞かれるようになった。
退職後の安定した生活が約束されており、苦労して再就職先を探す必要もないことに加え、今年から導入された、義務教育を12年とし、高校・高等専門学校の学費を全面的に無償化する「12年国民基本教育」が大きな議論となる中、現場の教師に混乱のしわ寄せが及び、「さっさと辞めてしまおう」と考える者が増えているそうだ。
10年に50歳で退職した元中学校教師の林佑哲さんは現在、サイクリングや登山、仏教団体でのボランティアなど好きなことをして毎日を過ごしており、来年春には50日をかけて四国八十八カ所霊場を巡る遍路の旅に出るそうだ。
しかし、公務員の年金待遇については批判の声が強いため、退職条件を「55歳・勤務年数30年」または「60歳・勤務年数25年」に変更する法案が既に立法院に提出されている。これが成立すれば施行前に教師の退職ブームが起きるかもしれない。
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