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香港デモ拡大、「中台関係に影響」=江行政院長


ニュース 政治 作成日:2014年10月1日_記事番号:T00052997

香港デモ拡大、「中台関係に影響」=江行政院長

 江宜樺行政院長は30日立法院で、香港で民主的な選挙制度を求めるデモが拡大していることについて、「台湾民衆の疑念を引き起こし、サービス貿易協定や物品貿易協定の障害になると思うか」という国民党立法委員の質問に対し、「中国大陸が適切に対処しなければ、確実に両岸(中台)関係に影響する」と答弁した。1日付自由時報が報じた。


今回のデモは、学生・市民らが警察の催涙ガスを雨傘を開いて防御したことから「雨傘革命」と呼ばれており、傘が運動の象徴となっている(1日=中央社)

 江行政院長はまた、デモの主張を「強く支持する」と表明。台湾政府として支持声明発表を検討することも明らかにした。

 立法院は同日、政府に対し、香港の民主化支持および中国と香港の当局によるデモ鎮圧を非難する声明の発表を求める決議を採択した。

デモ参加者20万人に

 中国の国慶節である10月1日の未明、香港のデモ参加者は約20万人に膨れ上がった。「セントラルを占拠せよ(占領中環)」運動の発起人、陳健民氏は30日、梁振英行政長官に辞任を求める公開での呼び掛けを行った。これに対し梁行政長官は、北京当局は強迫によって決定を変えることはないとして、デモの即時解散を求めた。一方、現在の状況は香港の警察で対応できるとして、人民解放軍が出動することはないと強調した。

 中国外交部の華春瑩報道官は30日、香港での「法治と社会の安寧を破壊する違法行為に強く反対する」と述べ、民主化デモを「違法」と位置付けた。その上で、香港政府の対応措置を強く支持すると表明した。