コンプレッサー最大手の瑞智精密は30日の臨時董事会で、中国・江西省九江市での新工場設置を決議した。このままでは2016年に生産能力が不足すると見越し、早ければ15年末に稼働する予定だ。第１期は年産能力150万台の生産ライン４本を設置し、投資額は2,000万米ドル。１日付工商時報が報じた。
九江工場は20年までに生産ラインを14本まで増やし、年産能力が2,100万台に上る予定だ。
同社は同日、年内にインドに駐在員事務所を設立することも決議した。工場設置を視野に市場理解と、近隣諸国へのコンプレッサー販売、技術サービス提供を行う。インドのクーラー需要は年間わずか450万台で成長の余地がある上、同社の１～８月インド向けコンプレッサー販売台数は22万台で、前年同月の７倍に増えている。
同社の１～８月の中台販売台数は959万8,800台と前年同期比21.73％増。連結売上高は130億3,500万台湾元（約470億円）で17.68％増だった。証券会社は、通年では販売台数1,350万台、売上高は170億元に上ると予測した。
