ニュース 社会 作成日:2014年10月3日_記事番号:T00053046
屏東県にある国立海洋生物博物館(海生館)で9月30日、飼育されていたシロイルカの「ブルー」(メス)が死亡した。同博物館ではこれまで飼育されていたシロイルカ10頭のうち既に7頭が死亡しており、動物保護団体は、政府に対し、死亡したイルカの解剖結果を公開すると同時に、第三者機関により同博物館の飼育環境を調査するよう抗議している。
教育部はシロイルカにショーをさせないように既に指導している(海生館リリースより)
海生館では2002年にロシアから購入したシロイルカ6頭のうち3頭、06年に購入した4頭の全てが死亡している。
30日に死亡した「ブルー」は06年に海生館にやって来た1頭。海生館側の説明によると、先月24日に飼育プールの中をぐるぐる回り続けて餌を食べなくなり、26日に体温の上昇が見られたため、獣医の診察を受けさせたところ、白血球指数が高くなっていることが分かった。その後、抗生物質による治療を続けたものの効果はなく死亡に至ったという。
翌日、屏東科技大学で解剖が行われた結果、ブルーの死因は細菌の感染による敗血症性ショックの可能性があると判断され、残り3頭の感染を防ぐためプールの消毒などの措置が取られた。
海生館は教育部とBOT(建設、運営、譲渡)契約を締結した民間企業、海景世界企業が運営している。ブルーの死亡について教育部終身教育司の熊宗樺司長は、飼育方法に問題はないとの見方を示した上で「いかなる動物にも寿命があり、13歳だったブルーは長生きしたといえる」と語った。
「野生のシロイルカの寿命は35年に達するため、海生館のイルカは『早死に』といえ、その飼育環境や方法に問題があるのではないか」との指摘が上がっている。
またイルカの解剖経験のある獣医も、解剖で細菌感染が見つかったということはイルカが長期にわたりストレスにさらされて抵抗力が弱まっていたことがうかがえると指摘しており、熊司長は第三者機関による調査を検討する考えを表明した。
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