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作成日:2008年1月30日_記事番号:T00005307
宇宙への夢、台湾が世界最大の天文台建設に参加
行政院国家科学委員会と中央研究院は28日、日米欧による世界最大級の天文台建設プロジェクト「ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)計画」に、台湾も参加することを発表した。
ALMA計画は、日本、米国、カナダ、ヨーロッパ12カ国が約12億米ドルを投じ、南米チリのアタカマ砂漠の高原(標高5,000メートル)に世界最大規模のハイテク電波望遠鏡を設置する国際共同プロジェクト。直径12メートルの高精度アンテナ64台と、「ACAシステム」と呼ばれる16台の高精度アンテナ群(直径7メートルが12台と直径12メートルが4台)を組み合わせ、一つの巨大な電波望遠鏡として運用する。
解像力はハッブル宇宙望遠鏡の10倍で、例えて言えば大阪に落ちている1円玉を東京から見分けられるほどの驚異的な性能を持つという。波長が0.3ミリから0.9ミリのミリ波やサブミリ波を観測することができるため、ブラックホールや星間物質、銀河系や太陽系の成り立ちなどの研究が進むとみられている。
台湾は2003年から米スミソニアン天体物理観測所と共同で、ハワイにサブミリ波アレイ(SMA)8台を建設、運用している実績があり、ALMA計画には、中央研究院天文及天文物理研究所、地球科学研究所のほか、台湾大、清華大など6大学の研究機関が参加し、向こう10年間で2,000万米ドルを投じる予定だ。
ALMAの完成は11年の予定。宇宙誕生の謎が解明される日は案外近いかもしれない。