ニュース 商業・サービス 作成日:2014年10月3日_記事番号:T00053071
国連世界観光機関(UNWTO)がこのほどまとめた世界各国・地域の今年上半期の国際観光客到着数の統計によると、台湾は前年同期比成長率が26.7%となり全世界で最も高かった。中国人自由旅行者の増加のほか、旅行業界がテーマ型ツアーの開拓に注力したことも貢献した。ホテル業界は過去20年で最高と言われる活況を呈しており、客室数が増加する中で稼働率と客室単価が上昇している。3日付経済日報が報じた。
UNWTOの統計によると、上半期の世界全体の国際観光客到着数は延べ5億1,700万人で前年同期比4.6%増だった。地域別では米州が6.2%増と最も成長率が高かった他、アジア・太平洋地域も5.4%増で平均を上回った。うち、北東アジアは台湾に次ぐ2位の日本が26.4%増、韓国(18.5%増、4位)、香港(10.5%増、10位)と、いずれも2桁成長を記録した。なお、交通部観光局の統計によると上半期の訪台外国人旅行者数は延べ482万1,384人だった。
韓国人旅行者72%増
旅行業者は訪台旅行者が増えている理由として、住民に台湾自由旅行を開放した中国の都市が36都市まで拡大し、自由旅行者数が急激に増えていることや、ここ数年、自然やエコロジーをはじめ多様なテーマのツアープランが韓国、日本、香港などアジアからの旅行客の人気を得ていることを挙げた。
観光局の統計によると、今年1~8月の訪台外国人旅行者数は延べ644万2,601人で、うちアジアからが前年同期比27.91%増の延べ583万7,687人に上る。中国人旅行者(香港、マカオ含まず)は延べ261万8,187人と約45%を占める。韓国人旅行者数は延べ34万3,565人で、数自体は多くないが前年比72.96%増と急増している。日本人旅行者は17.95%増の延べ104万9,213人だった。
国慶節初日、過去最高に
移民署の統計によると中国の国慶節(建国記念日)連休期間(10月1~7日)初日の自由旅行者数は前年同期比55%増の1万4,000人以上で、1日ベースでの過去最高を更新した。
国慶節連休を台湾で過ごす中国人で桃園空港の入境審査には長蛇の列ができた(中央社)
訪台旅行者数増加を受けて、ホテル・旅館業界は引き続き好景気に沸いている。台湾全土の宿泊施設は3,399軒、総客室数は約16万5,000室と増加が続いていながら、稼働率と客室単価も上昇している。観光ホテルの1~8月の宿泊稼働率は平均71%と前年同期比3.5ポイント上昇、客室単価も3,705台湾元(約1万3,000円)と2.1%上昇した。
観光市場の成長に魅力を感じ、台湾就航を希望する海外の航空会社も増えているという。台湾の航空会社にとってもメリットで、航空業界関係者は、外国人旅行者は自国の航空会社を利用することが多いものの、長栄航空(エバー航空)は昨年6月にスターアライアンスに加盟した結果、外国人による利用が増えており、今後もさらにその割合が高まるとの見通しを示した。
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