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富邦集団総裁が死去、経営に影響なし=証券会社


ニュース 金融 作成日:2014年10月6日_記事番号:T00053078

富邦集団総裁が死去、経営に影響なし=証券会社

 富邦集団の創業者、蔡万才総裁が5日、死去した。86歳だった。富邦集団は早くから長男の蔡明忠・富邦金融控股董事長が金融持ち株会社と銀行、次男の蔡明興・富邦金融控股副董事長が保険と通信を分担して引き継いでいたため、経営に影響は出ないと証券会社はみている。6日付経済日報が報じた。


蔡万才総裁。蕭万長・前副総統は、「台湾を愛し、国際感覚に優れた企業家だった」と哀悼の意を表した(5日=中央社)

 富邦集団は蔡万才総裁の死因を明らかにしていないが、誤って転倒したことがきっかけとされる。5日正午に入院中でECMO(体外式膜型人工肺)を必要とする状態との情報が流れ、午後4時に死亡が発表された。蔡万才総裁は7月には社内で1時間半講演しても疲れを見せておらず、従業員は突然の他界に驚いている。

 蔡万才氏が1961年に設立した富邦集団は今や台湾1、2を争う金融グループで、総資産は5兆台湾元(約18兆円)以上。台北富邦銀行、生命保険の富邦人寿保険、損害保険の富邦産物保険、富邦証券など金融事業の他、富邦建設など不動産事業、台湾大哥大(台湾モバイル)など通信・メディア事業、富邦慈善基金会など公益事業を擁する。台湾人の2人に1人は富邦集団の顧客だ。