ニュース 政治 作成日:2014年10月7日_記事番号:T00053105
台北市長選に野党陣営から出馬する台湾大学医学院附設医院(台大医院)創傷医学部主任、柯文哲氏が同病院の「MG149」という資金口座を脱税や資金洗浄に使っていたとされる疑惑で、台大医院の黄冠棠院長は立法院での参考人招致で、問題の資金口座が規範に沿って運用されているとの認識を示した。7日付聯合報が伝えた。
柯氏は6日、選対本部で、検察に調べられても何のやましいこともないと語った(6日=中央社)
今回の問題はMG149が病院内の公式な資金口座でありながら、実態として柯氏が個人的に運用していたことで、口座の運用目的や資金の流れが疑惑として指摘されている。
黄院長の説明によると、柯氏が外科集中治療室の経費口座として設けたMG149は、台大医院が業務上の必要で設置している「402専用口座」と呼ばれる資金口座の一つで、資金の出し入れには病院側の同意が必要であり、精査した結果、違法性は認められないとした。
ただ、問題の口座に製薬業者からの寄付金が流入していたとされる問題について、黄院長は「個人口座で業者の寄付を受けることはできない。柯氏が個人的に(MG149という)口座を設けたことは道徳的に問題があるが、違法かどうかは捜査当局の認定に委ねる」と説明した。
これについて、柯氏の選対広報を務める潘建志医師は、MG149と外科集中治療室で業者の寄付金などをプールしていた非公式の勘定とは別であり、質問に立った立法委員は両者を混同していると反論した。
問題の資金口座について、法曹界関係者は「口座を設けた目的と資金の使われ方が一致しており、かつ公金が個人の懐に入っていなければ、犯罪の意図を認定するのは難しい」との見方を示した。
渦中の柯氏は7日夜、当初から予定されていた訪米に出発し、12日に台湾に戻る。
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