ニュース 社会 作成日:2014年10月8日_記事番号:T00053126
台湾資本初の格安航空会社(LCC)として9月に台北~シンガポール線の運航を開始したばかりの台湾虎航(タイガーエア台湾)が、機内で持ち込んだ食品を口にすることを禁止していることが乗客の不満を買っている。
タイガーエア台湾の機内食は、魯肉飯(豚肉のかけご飯)とお茶のセットが250台湾元と決して安くはない(中央社)
タイガーエア台湾を利用したある乗客は、シンガポール・チャンギ国際空港でハンバーガーを買って搭乗しようとした際、客室乗務員から同社の規定では外部で購入した食品を機内で食べることは禁じられていると告げられ、食べたい場合はすぐに完食するよう要求されたという。
彼は客室乗務員の言葉がよく理解できず「他のLCCでは食べられるのに、どうしてタイガーエア台湾では食べられないのか」と聞いた。しかし、相手から返ってくる説明はやはり要領を得ないものだったそうだ。
これに対し、交通部民用航空局(民航局)の韓振華・空運組長は「LCCによる機内での持ち込み食品飲食禁止措置の是非については明確な規定はない」としつつも、航空会社は少なくとも客が航空券を購入する前に禁止事項に関する説明を行うべきとの考えを示した。その上で、より消費者の立場に立って考えるよう求め、持ち込み食品の飲食を認めるよう求める考えを示唆した。
開南大学・空運管理系の許悦玲副教授は、LCCにおける持ち込み食品の飲食禁止は、利益の約3割を占める機内食の売り上げを増やすことが目的と考えられるが、世界で同措置を導入している航空会社は多くないと指摘。台湾人乗客は食を重視する傾向があり、持ち込み食品の飲食禁止は経営にマイナスに働く可能性があると語った。
なお台湾に就航しているLCCでは、タイガーエア台湾の他、スクートとエアアジアが持ち込み食品の飲食を禁止。一方、ジェットスター、ピーチ・アビエーション、バニラエアや今月末就航予定の威航空(Vエア)は禁止していない。
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