ニュース 政治 作成日:2014年10月9日_記事番号:T00053158
馬英九総統は8日、高雄市長選の国民党公認候補、楊秋興氏の応援演説で、都市交通市システム(MRT)を利用せず、バイクでの移動を好む高雄市民の平均余命は台北市民よりも4年短いという趣旨の発言を行い、物議を醸している。9日付自由時報が伝えた。
馬総統の発言にネット上では「思いやりに欠ける」「総統失格だ」といった声が上がっている(8日=中央社)
高雄市長選は現職の陳菊市長が高い人気を得ており、楊氏は不利な戦いを強いられている。馬総統は何とか攻撃材料を見つけようと、「高雄市政府は市民にMRTの利用を呼び掛けていない」などと批判し、それを高雄市民の平均余命が統計上短いことと結び付けたが、発言にはかなり無理があったようだ。
馬総統はまた、高雄市政府が洪水防止用の水門を整備しなかったため、4年前の台風被害でビルの地下室が浸水したと主張したり、今年起きた石化輸送管の爆発事故当日、陳菊市長が現場に姿を見せなかったなどと批判したりしながら、陳菊市長を「気遣いが足りない」と攻撃した。
これについて、高雄市政府の丁允恭新聞局長(広報局長)は「事実をねじ曲げた発言は受け入れ難い。爆発事故は高雄にとってつらいことだが、それを選挙戦に利用している。さらにMRTに乗らず、バイクに乗っているから短命だという発言は、高雄市民の感情を踏みにじるものだ」と不快感をあらわにした。
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