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台湾最大の海洋調査船沈没、2人死亡


ニュース 社会 作成日:2014年10月13日_記事番号:T00053184

台湾最大の海洋調査船沈没、2人死亡

 10日午後5時ごろ、国家実験研究院台湾海洋科技研究センターに所属する海洋調査船「海研5号」(2,967トン)が澎湖諸島の馬公市沖の台湾海峡で座礁して沈没。乗組員45人のうち、調査員の2人が死亡、救助された43人のうち25人が負傷した。11日付蘋果日報などが報じた。


沈没する海研5号。同船は2年前に使用開始したばかりで最新設備を備えていた(11日=中央社)

 海研5号は台湾で最大規模の海洋調査船で、9日に安平港(台南市)を出港し、大気汚染が海洋環境に与える影響についての調査航海を行っており、16日に同港に戻る予定だった。中央研究院(中研院)や台湾各地の大学の研究員ら27人、船員18人の計45人が乗り組んでいた。

 海研5号は馬公市の沖約6キロメートルの海上で故障を起こし、浅瀬で座礁して動けなくなった後、船体の右側から浸水。徐々に沈没した。

 国防部は空軍のヘリコプターや輸送機、海軍の艦船4隻を動員して救助活動を行ったが、台風による強風で波が高く救助作業は難航した。

 澎湖地方法院検察署は事故原因を特定するため、黄余発船長らから事情を聴いた。黄船長は「風が強く波が高いため出港を取りやめるよう求めたが、受け入れられなかった」と話しているという。