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国慶節演説、馬総統が香港デモに支持表明


ニュース 政治 作成日:2014年10月13日_記事番号:T00053186

国慶節演説、馬総統が香港デモに支持表明

 馬英九総統は10日、国慶節(建国記念日)の記念式典で演説し、民主的な選挙制度を求める香港の大規模デモに支持を表明するとともに、中国に「今こそ中国大陸が民主的な憲政へと向かうのに適した時機だ」とのメッセージを送った。


馬総統(前右)は「92共識」が過去6年の両岸(中台)の平和的発展の鍵だと述べた(10日=中央社)

 今回の発言は、今年11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での馬総統と中国の習近平国家主席による会談が実現しないことが確定して以降、馬総統が初めて中台関係について言及したものだ。

 馬総統は「民主政治は対立意見を受容し、対話を促進し、紛争を解決することができ、社会に安定をもたらす。中華民国は最善のモデルになっている」と述べた上で、中国で改革開放政策を主導した鄧小平氏が「富める者から富め」と提唱したことに触れ、「今の香港もそれに従って処理し、一部の人から民主化を進めればよいのではないか」と呼び掛けた。

 中台関係の在り方について、馬総統は「不統、不独、不武(統一せず、独立せず、武力行使せず)という立場や1992年の共通認識(92共識)、一つの中国、それぞれの解釈(一中各表)はいずれも憲法に沿った政策であり、変わることがない」とこれまで立場を繰り返した。

 演説内容について、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の范麗青報道官は同日、「香港の政治改革について、台湾はとやかく言うべきではない」と不快感を示した。