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鴻海と中国のITインフラ最大手、戦略提携を拡大【表】


ニュース 電子 作成日:2014年10月13日_記事番号:T00053197

鴻海と中国のITインフラ最大手、戦略提携を拡大【表】

 鴻海科技集団(フォックスコン)は10日、中国のIT(情報技術)インフラ設備最大手、北京世紀互聯寛帯数據中心(世紀互聯、21Vianet)と、合弁会社「興泰科技」を設立することで戦略提携を締結した。新会社は今後、世界のインターネットデータセンター(IDC)およびクラウドコンピューティングに関するインフラ設備市場で商機獲得を目指すとみられる。11日付経済日報が報じた。

 鴻海と世紀互聯は今年4月にも戦略提携を締結しており、今回は提携内容をさらに拡大した形だ。

 中国メディアの報道によると、新会社は鴻海と世紀互聯の強みを統合したITインフラ設備と建設技術の研究開発(R&D)センターを設置し、中国国内および海外市場でデータセンターの企画、設計から建設、運営・保守までを手掛ける一貫サービスを提供する計画とされる。

 同社はまず中国の天津市、広東省深圳市、貴州省貴陽市でデータセンター、インターネットインフラに関連する業務を手掛け、その後、シンガポール、香港、米国などに進出する方針とされ、うち天津、深圳に建設するデータセンターはそれぞれサーバーの設置台数が3万台以上、4万〜5万台で2015年上半期に運用を開始すると観測されている。

 なお今回の提携について経済日報は、「データセンター事業は、鴻海が目指すクラウド、モノのインターネット(IoT)分野における発展の基礎となる」と指摘している。

 また鴻海は今年に入り、ヒューレット・パッカード(HP)との提携を発表するなどサーバー分野での展開を積極化しており、今年のサーバー生産額は2年前に比べ75%成長し、世界市場シェア3割を獲得すると予想されている。