ニュース 電子 作成日:2014年10月14日_記事番号:T00053221
タッチパネル大手、勝華科技(ウィンテック)は13日、財務状況が悪化したことを理由に、会社更生法の適用を台中地方法院に申請したと発表した。先ごろ同社が経営悪化により台湾2工場の閉鎖を発表し、中国3工場も売却を検討すると表明したことを受け、中国の債権銀行が融資の返済延期を認めない姿勢を示したことから、更生手続の申請を決めた。14日付工商時報が報じた。
同社の負債総額は517億3,300万台湾元(約1,800億円)に上り、台湾で約100億元、中国で約200億元の借入金残高を抱えている。なお、台湾における負債については先ごろ債権行から返済繰り延べに同意を取り付けている。
同社は同日開いた記者会見で、「現在は従来通り生産と出荷を行っており、今後はリストラ計画を進め、経営規模の最適化、資産の活性化、財務体質の改善を図る」と強調。台湾工場の従業員約4,000人については「リストラ計画はまだ固まっていないが、労働者の権益は必ず確保する」とコメントした。
説明会に出席した黄顕雄董事長は「最後まで戦う」と、経営者として事業継続に尽力すると宣言した(13日=中央社)
タッチパネル需要の高まりを受けてアップルのサプライヤーとなったウィンテックは、先行きを好感し、過去5年で488億台湾元(約1,700億円)の設備投資を行った。しかしタッチ機能搭載ノートパソコン市場が予想されたほど拡大しなかったこと、今年に入ってタブレット端末需要が鈍化していることから、同社OGS(ワンガラスソリューション)タッチパネル生産ラインは今年、需要期の第3四半期に入っても稼働率が50%を割り込み、貼り合わせ工程に至っては30%にとどまっている。
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