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プユマ号がスローダウン、乗車券買い占めに奇策


ニュース 運輸 作成日:2014年10月15日_記事番号:T00053239

プユマ号がスローダウン、乗車券買い占めに奇策

 台湾鉄路(台鉄)は、東部幹線を走る振り子式特急「普悠瑪(プユマ)号」が人気を集め、買い占め行為で乗車券が入手困難になっていることを受け、乗客の分散を図るため、プユマ号の一部で台北〜台東間の所要時間をこれまでよりも20分延ばす異例のダイヤ改正を来月18日に実施する。15日付蘋果日報が伝えた。

 今回のダイヤ改正は、西部幹線の員林市街地区間の高架化工事に伴い、同時に実施される。プユマ号の一部は停車駅を増やし、台東までの所要時間がこれまでの3時間46分から4時間6分に延びる。

 同時にプユマ号より遅いプッシュプル式の特急列車「自強号」の台東までの所要時間をこれまでの5時間22分から4時間半へと約1時間短縮する。プユマ号と自強号の所要時間差を縮めることで、乗客を分散させるという「奇策」だが、高速走行できる列車をわざわざスローダウンすることになるため、本末転倒との批判を浴びるのは必至だ。

 専門家は「多少遅くなっても、乗客が古い自強号に乗り換えるとは思えない。かえってプユマ号のサービスの質が低下する」と批判。むしろプユマ号の運賃を値上げするのが筋ではないかと指摘した。