ニュース 農林水産 作成日:2014年10月16日_記事番号:T00053278
養豚業界が食用油事件など食の安全に絡む一連の事件で予想外の好況を見せている。市販品を信用せず、自分で豚の脂身を購入して、自家製のラード(豚油)を作る家庭が増えていることが理由で、生きた豚の価格は100キログラム当たり平均で8,300台湾元(約2万9,000円)と過去最高値まで上昇した。16日付中国時報が伝えた。
自家製ラードであれば安心して食べられる(中央社)
養豚業界では昨年10月ごろから豚流行性下痢(PED)が広がり、豚が大量死する被害が出たため、多額の損失に苦しむ養豚農家が続出したが、現在は状況が一変し、「これで借金が返せる」と養豚農家の表情も明るい。
屏東県の養豚農家は「過去20年以上、これほどの高値が付いたことはない。年初にPEDで損失が出て苦しんだが、今は相場高騰に加え、飼料のトウモロコシ価格も下落し、利益が出ている」と話した。
背景には養豚業者の減少もある。屏東県養豚協会の張文山元理事長は「今年1月以降、PEDの影響で子豚が毎月6万〜8万頭減少したほか、長年の赤字経営で過去5年で養豚農家が1万2,000カ所から8,200カ所に減少し、飼育数も100万頭激減した」とし、市場の需給バランスで豚の価格が上昇しているとの見方を示した。
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