ニュース 社会 作成日:2014年10月20日_記事番号:T00053315
台湾を訪れる中国人観光客は年々その数を増やしており、昨年は延べ287万人に達し、台湾経済にも大きな恩恵をもたらしている。しかし一方でこれら中国人観光客のマナーの悪さも目立つようになっており、台湾を代表するランドマーク、台北101ビルでもこのほど、中国人客による目を疑うような光景が目撃された。
今月2日、中国山西省からやって来た子ども連れの5人家族が同ビル地下1階に入る小籠包の有名店「鼎泰豊」で食事をしていた際、3歳の男児が急に尿意をもよおした。レストランから約100メートル離れた場所にトイレがあるにもかかわらず、母親はためらうことなく子どもをいすの上に立たせて下着を脱がせ、持っていたペットボトルの中に用を足すよう促した。
あ然とする周囲の客が見守る中、男児は言われるままペットボトルの中に用を足そうとしたがうまくいかず、尿がペットボトルの外に飛び散り、テーブルの上の料理に降りかかった。店内に尿の匂いが漂い、従業員が慌てて駆け付け「他のお客様に迷惑です」と注意したが、母親は「分かっている、分かっている」とどこ吹く風といった態度。その上、料理の無料交換を要求する始末で、拒否されると不満顔だった。結局、この家族に付き添ったガイドが鼎泰豊に平謝りするしかなかった。
なおインターネット掲示板によると、台北101のグルメ街では、中国人客が子どもにコップの中に小便をさせている光景がたびたび目撃されているようだ。
この他にも行列への割り込み、痰吐き、室内での喫煙──など中国人のあしき習慣はツアーガイドの悩みの種となっている。
あるツアーガイドによると、マナーの悪い中国人客が増えたことで台湾人やその他外国人旅行者の旅行に影響を及ぼしているようで、国立故宮博物院(台北市士林区)や日月潭(南投県)を訪れる台湾人客、九份(新北市)を訪れる日本人客が明らかに減っているという。
そうした中、中華民国旅行商業同業公会全国聯合会の許高慶秘書長は、北部観光に偏る日本人客とは異なり、台湾一周を好む中国人客の滞在期間は日本人の約2倍の7日以上、しかも手当たり次第に買い物をするため、花蓮や台東、中部県市の一部ではもはや中国人客が来なければ地元産業が立ち行かない状況になっていると指摘した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722