ニュース 電子 作成日:2014年10月20日_記事番号:T00053330
高雄地方法院は20日、昨年の半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)の違法排水事件の一審で、同社に廃棄物清理法(廃棄物処理法)違反の罰金最高額、300万台湾元(約1,000万円)を科す判決を下した。検察は、有毒物質を含む廃水を故意に後勁渓(河川)に排出したと裁判官が認定したのに刑が軽過ぎ、業界への抑制効果が薄いとして上告する構えだ。中央社電が報じた。
高雄地方法院は、蘇炳碩・高雄K7工場長ら被告4人に懲役1年4月~10月・執行猶予4~5年、何登陽エンジニアに無罪判決を下した。
高雄地方法院は、同社が当日に銅14キログラム、ニッケル24.1キロを排出したとする、検察官が引用した高雄市政府環境保護局(環保局)の測定値は24時間を基準としているのに対し、実際の違法排水は7.5時間にすぎず、証拠にならないと指摘した。また、川底の泥や魚類の検査で銅・ニッケルの異常値が見られたが、違法排水が行われた日より40日後のサンプルのため因果関係の確認が困難だとして、「公共の危険を招く」を要件とする刑法第190條の流放毒物罪(毒物排出罪)を認定し難いとの判断を下した。
同事件で張虔生董事長ら幹部は、事情を知らず指示もしていなかったと認定され、不起訴となっている。
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