ニュース 政治 作成日:2014年10月22日_記事番号:T00053370
台北市と新北市汐止区を結ぶ都市交通システム(MRT)民生汐止線(全長17.5キロメートル)の初期工事の起工式が21日、郝龍斌台北市長、朱立倫新北市長が出席して開かれた。しかし、着工のめども立たない段階で、来月末の両市長選挙を控え、「見切り発車」で起工式を行うのはパフォーマンスにすぎないとの批判が対立候補から上がっている。22日付蘋果日報などが報じた。
朱市長(右2)は批判に対して「民生汐止線の起工は公約を果たそうとする決意の表れだ」と反論した(21日=中央社)
民生汐止線は朱市長が公約に掲げる「三環三線」(環状線3区間と新路線3本)構想の一部で、9年後の完成を見込んでいる。しかし、民生汐止線は実現可能性に関する初期の検討を完了し、現在は計画全体に対する総合的な審議が行われている状況で、1,153億台湾元(約4,100億円)とされる建設費の予算編成すら完了していない。
このため、同日の起工式が行われた工事も街路樹や地下配管の移転を行うにすぎず、本格着工には程遠い状況だ。
郝市長は民生汐止線を将来的に基隆市まで延伸する構想があることを念頭に、「北北基(台北、新北、基隆の各市)は運命共同体だ。既に基隆延伸の検討も始まっている」と述べたが、新北市長選に民進党から出馬する游錫堃氏は「三環三線はただ線を引いただけにすぎず、初期工事の着工は有権者をだます工事だ」と批判した。
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