ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2014年10月22日_記事番号:T00053378
日本、韓国からの低価格H形鋼の輸入がここ数年で急増し、台湾市場の秩序を乱していた問題で、東和鋼鉄企業(東鋼)と中国鋼鉄(CSC)傘下の中龍鋼鉄(ドラゴン・スチール)は、対抗措置として9月にH形鋼価格を1トン当たり約20米ドル引き下げた。これにより域内企業の購買意欲の喚起に成功し、9月のH形鋼輸入量は9,600トン余りと前月比33%減少した。両社は10月もさらに20米ドル値下げしたため、輸入量はさらに減少する見通しだ。22日付経済日報が報じた。
東鋼と中龍鋼鉄は台湾の主要H形鋼メーカーで、証券会社によると東鋼の年産能力は90万トン、中龍鋼鉄は60万トンの合計150万トン。一方、台湾のH形鋼需要は年間70万〜80万トン。
H形鋼の相場は1トン当たり700〜730米ドルだが、品質が比較的劣る韓国製品は680〜690米ドルで販売されていた。
また、東鋼、中龍鋼鉄、台湾鉄鋼工業同業公会(TSIIA)は日本、韓国から輸入される低価格H形鋼に対しダンピング(不当廉売)認定を求める提訴を検討している。当面はH形鋼の輸入量が減少し、中長期的には台湾H形鋼市場は秩序を回復する見込みだ。
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