ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

安全青果認証「吉園圃」、廃止検討に農家反発


ニュース 農林水産 作成日:2014年10月23日_記事番号:T00053399

安全青果認証「吉園圃」、廃止検討に農家反発

 行政院農業委員会(農委会)が安全青果認証マーク「吉園圃」を5年後をめどに廃止し、トレーサビリティー(生産履歴の追跡)制度に移行することを検討していると伝えられたことに農家の反発が広がっている。23日付聯合報が伝えた。


トレーサビリティー制度に移行しても偽造事件はなくならないとの声も出ている(中央社)

 当局が廃止を打ち出したのは、認証マークの偽造事件が明らかになった上、食品関連の認証マークが乱立していることが理由だ。当局は来年にも発足するQRコードを使った農産物のトレーサビリティー制度に従来の吉園圃認証を吸収する構えだ。

 農家が廃止に反発するのは、トレーサビリティー認証取得にかかる費用が割高で、小規模農家の経営を圧迫しかねないためだ。

 宜蘭県の農家は「長年政府の政策に協力し、苦労して吉園圃認証を取得したが、それを安易に廃止するというのは農家をばかにしている」と憤った。

 宜蘭県のブランド野菜「三星ネギ」は吉園圃マークのおかげで他の商品よりも1キログラム当たり2~5台湾元(約5〜18円)高値で取引されるが、三星ネギの生産農家は「腹が立つ。問題点を改善すればよいのであって、なぜ廃止なのか」と疑問を投げ掛けた。