ニュース 石油・化学 作成日:2014年10月23日_記事番号:T00053411
7月末に高雄市中心部で起きた連続爆発事故に関連し、有力週刊誌「壱週刊」は最新号で、台湾中油(CPC)の前鎮儲運所(貯蔵輸送所)の安全管理センターが石化製品の輸送管を監視する能力がありながら、高雄市消防局が事故当時、同センターに協力を拒まれたと報じた。
これに対し、CPC側は「監視しているのは自社がやっている分だけだ」とし、事故が起きた輸送管の監視は行っていなかったと説明した。
CPCの張瑞宗副総経理は、CPCから李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)に至る輸送管には確かに圧力計が設置されているとしたが、「事故当時は華運倉儲実業(CGTD)がLCYにプロピレンを供給していたのであって、CPCは当然監視していない。前鎮儲運所が全ての輸送管を把握しているというのはでたらめだ」と主張した。
しかし、石化業界からはCPCの説明をいぶかる声もある。業界関係者は「圧力異常があれば直ちに警報音が鳴り、コンピューターがどの輸送管かを割り出す仕組みになっている」とし、前鎮儲運所の担当者が気付かなかったはずはないとの見方を示した。
一方、高雄市政府環境保護局の陳金徳局長は「事故当時、CPCは問題の輸送管がLCYのものだと明かさなかったことは責任を免れない。CPCに限らず、石化業界に互いをかばおうとする文化があることは問題だ」と指摘した。
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