台湾高速鉄路（高鉄）は23日の董事会で財務改善策を決定し、注目された運賃値下げ時期は、早ければ来年４月になる見通しとなった。24日付中国時報が伝えた。
新たな運賃計算式によると、現時点での試算で、台北～左営（高雄市）間の片道運賃は現在の1,630台湾元から1,530元（約5,400円）に100元値下げされる。昨年10月の値上げ前の水準（1,490元）をやや上回ることになりそうだ。
運賃は前年の割引運賃による利用実績に基づき改定される。高齢者割引、早期購入割引、オフピーク割引の使用が増えれば、それを補う分だけ値上げされる形となる。来年の運賃は今年の割引運賃適用実績を算入した上で決まる。
ただ、高齢者への割引分を公平に負担するのはともかく、早期購入割引、オフピーク割引による収入減を他の乗客に転嫁することには、専門家の間に異論もある。
