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対中輸出、今年は前年割れか


ニュース その他分野 作成日:2014年10月29日_記事番号:T00053502

対中輸出、今年は前年割れか

 中国商務部の28日発表によると、台湾の1〜9月の対中輸出額は1,113億7,000万米ドルで、前年同期比6%減少した。第4四半期に盛り返すことができなければ、通年で久々の前年割れとなる見通しだ。29日付工商時報が報じた。

 対中輸出の過去3年の前年比成長率は▽2011年、7.9%▽12年、5.8%▽13年、18.5%──。しかし、今年1〜7月は前年同期比9.2%減のマイナス成長となり、中国の輸入に占める台湾のシェアは7.5%と90年代の10%超えから下落している。一方、韓国、米国、日本、欧州、東南アジア諸国連合(ASEAN)の対中輸出はプラス成長を遂げている。

 専門家は対中輸出の落ち込みの主因として、中国に進出した台湾企業(台商)が原料、部品の調達先として台湾を選ぶ比率がかつては5割以上だったものの、ここ10年で中国のサプライチェーン構築が進んだことで、現在27.2%まで縮小したことを挙げた。

 このほか、▽台湾産業の高度化▽中台サービス貿易協定の発効▽中台物品貿易協定の締結交渉──の遅れも原因と指摘した。