ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2014年10月29日_記事番号:T00053513
今年1〜9月の台湾の中国からの鉄鋼製品輸入量は155万9,000トンで、台湾から中国への輸出量123万8,000トンを上回った。中台間の鉄鋼貿易ではこれまで、通年では一貫して台湾から中国への輸出が輸入を上回っており、9月時点の累計で中国からの輸入が上回ったことに業界で警戒感が高まっている。29日付経済日報が報じた。
金属工業研究発展中心(金属センター、MIRDC)によると、台湾から中国への鉄鋼製品輸出はピークだった2003年には350万トンを超えた一方、当時、中国からの輸入は数万トンにとどまっていた。
しかし04年以降、台湾が一部中国製鋼材の輸入を開放したことで中国からの輸入量が顕著な増加を見せ、さらに中国では鉄鋼製品の生産能力が急速に拡大し、現地調達率が高まったことで台湾からの輸入が減少の一途をたどっている。
中国からの輸入量増加に対し中国鋼鉄(CSC)は、「台湾における中国製鋼材に対する依存度の高まりを示す」と指摘。現時点では建築用の低質な鋼材にとどまっているが、長期的には自動車、家電、工作機械産業における中国製鋼材の調達状況を注視する必要があるとした上で、「全体として台湾(の鉄鋼産業)は不利な状況にある」と危機感を示した。
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