ニュース 社会 作成日:2014年11月3日_記事番号:T00053578
台北市で人気の夜市(ナイトマーケット)、寧夏夜市(大同区)で1日から、夜市の営業時間となる午後6時〜12時にかけてエリア内を全面禁煙とする措置が導入された。違反者は2,000〜1万台湾元の罰金が科せされる。夜市の禁煙化は台湾初の試みだ。
寧夏夜市の禁煙化は今年3月、同夜市観光協会が台北市衛生局に協力を申し入れ、約半年間をかけて屋台業者などとの交渉や広報活動を進めた結果、実現に至った。
寧夏夜市観光協会の許家和会長は、業者の吸うたばこの灰が料理に入ったり、歩きたばこでやけどするという被害もなくなり、安心して夜市を楽しむことができると語った。また同協会の林定国総幹事は、「愛煙家からは反発も予想されるが、夜市の質を高めるため、導入に踏み切った」と強調。他の夜市による導入も歓迎すると語った。
また衛生局の林奇宏局長も、おいしい料理を食べている最中にたばこの臭いを嗅がされてはおいしさも半減するが、今後はきれいな空気の中でグルメを楽しんでほしいと語った。
なお現在、寧夏夜市内では数人の「パトロール隊」が訪れ、たばこを吸っている人に喫煙しないよう注意を促している他、入り口2カ所には喫煙者が禁煙エリア内に入る前にたばこの火を消せるよう灰皿が設置されている。しかも人間の肺を型取った特製の灰皿で、吸い殻が投入されると、「ごほごほ」と苦しそうに咳き込む音声が流れ、喫煙による健康被害への注意を訴える仕掛けとなっている。
寧夏夜市の禁煙化に対し、周辺住民や観光客からはおおむね好評を得ているが、愛煙家からは「公園や駅に続いて夜市でもタバコが吸えなくなると居場所がなくなる」と嘆く声も聞かれる。
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