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市議候補の選挙ビラ、ライバル政党同士も酷似


ニュース 社会 作成日:2014年11月4日_記事番号:T00053608

市議候補の選挙ビラ、ライバル政党同士も酷似

 統一地方選挙(今月29日投開票)に向け、台湾各地で選挙戦が盛り上がりを見せる中、ライバル政党の国民党と民進党の市議会議員候補4人が配布している選挙活動用ビラが、レイアウトなどデザインがほぼ同じ、政見公約まで酷似していることが分かり、有権者の間で「節約し過ぎ」と嘲笑の的になっている。


余振福候補と袁明星候補のビラ。主張する政見が似ているケースはあり得るが、ビラのデザインまで同じとは、気まずかったに違いない(2日=中央社)

 問題のビラを配布しているのは国民党公認の蔡健棠・新北市議候補、余振福・新竹市議候補、民進党公認の劉仁照・桃園市議候補と袁明星候補の4人で、出産手当や育児手当に関する政策を訴えている。

 蔡健棠候補と劉仁照候補、余振福候補と袁明星候補のビラはそれぞれ全く同じデザインで、2種ともに使用されている親子の写真は同じ、文字のレイアウトも似通っている。違いは候補者の写真を除けば、政見公約で主張している育児手当の支給対象年齢が国民党候補は「5歳以下」、民進党候補は「3歳以下」という点ぐらいだ。

 実は、4人の候補がビラの作成を依頼したのは同じ業者。この業者は「4人とも女性政策や児童福祉を訴えており、このレイアウトがぴったりと思い、まとめて対応した」とテンプレートの使い回しを認め、各候補に対し迷惑を掛けたと謝罪した。

 民進党の劉仁照候補は、今年3月の党内予備選でも使用しており、自分のものがオリジナルだと主張。袁明星候補は、業者の提示価格が相場の半額だったから依頼したと事情を明かした。

 一方、国民党の蔡健棠候補は騒ぎを受け、先週から新バージョンのビラに切り替えた。余振福候補は、現在もその業者に任せていると語った。

 気になるビラ作成費用について、3人は非公開としているが、蔡健棠候補によると、5月から現在までで90万台湾元だったそうだ。