４日午前７時ごろ、台北市中正区内の総統官邸、通称「中興寓所」の３号門に乗用車が突っ込んだ。乗用車は前のバンパーに赤ペンキの入ったペンキ缶をワイヤでくくりつけており、衝突の衝撃でペンキ缶が壊れ、バンパーがペンキで赤く染まったが、けが人は出ず、門も壊れなかったという。
総統官邸官邸に突っ込んだ乗用車。今年は１月にも総統府にトラックが突っ込む事件が起きている（４日＝中央社）
馬瑋国総統府報道官によると、男は医療関係の政策で意見を表明する意図があったようだという。現在警察に拘束され、詳しい動機などについて取り調べを受けている。事件当時、馬総統は官邸におり、事件発生直後に状況を知ったという。総統府は、市民が意見を述べる権利を尊重するが、いかなる形であれ暴力は非難するとの声明を発表した。
