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《頂新食用油事件》ベトナム産飼料用油、ダイオキシン含有も調査へ


ニュース 食品 作成日:2014年11月4日_記事番号:T00053622

《頂新食用油事件》ベトナム産飼料用油、ダイオキシン含有も調査へ

 ベトナムのダイハインフック(大幸福)社が頂新国際集団に輸出していた飼料用油脂について、彰化地方法院検察署はベトナム戦争中に米軍がまいた枯れ葉剤に含まれるダイオキシンが残留していないかどうかについても分析を進めるもようだ。4日付中国時報が伝えた。

 検察は頂新グループの屏東県内の油脂工場で10月10日と23日に貯蔵タンクからサンプル採取を実施した。既にこれまでの分析で食用には適さない脂肪酸や重金属が検出されている。

 ダイハインフックがあるホーチミン市周辺は、ベトナム戦争中にゲリラ活動が盛んだったため、ゲリラが隠れられる草地をなくすために枯れ葉剤が散布された。

 一方、ベトナム紙ティントゥク(信息)によると、ベトナム商工省は3日、通関記録などに基づき、ダイハインフックが2011年1月から14年9月までに台湾に飼料用として約4万3,000トンの油脂を輸出していたのに対し、「食用」として輸出されたものは60トンしかなかったと説明した。製品はベトナム国内には出荷されず、もっぱら台湾に輸出されていたという。

 商工省幹部は「ダイハインフックはベトナムのイメージを傷付けた」と批判した。