ニュース 社会 作成日:2014年11月5日_記事番号:T00053637
台湾鉄路(台鉄)東部幹線で4日午前、走行中の振り子式特急「普悠瑪(プユマ)号」が牛の群れに突っ込む事故が発生した。線路上には5頭の牛がいたが、逃げ遅れた4頭が死んだ。うち2頭は妊娠中の雌牛だった。

台鉄の列車が大型動物と衝突した事故は十数年ぶりだという。脱線が起きなかったのが幸いだった(4日=中央社)
同日午前8時33分ごろ、台東行きプユマ号402便の運転士は花蓮県の志学駅〜寿豊駅間を走行中、前方の線路上に牛の群れがたむろしているのを発見。すぐに警笛を鳴らしたものの牛は反応せず、時速130キロメートルで走行中だった同列車はブレーキが間に合わずそのまま激突した。
プユマ号は先頭車両などが傷ついたものの、寿豊駅で点検した結果、走行に支障はないと判断され、29分後に運行を再開した。
警察の調べにより、牛は事故現場から2キロメートルほど離れた牧場で飼われていたことが判明。牧場主を聴取したところ、牧場の周囲には電気柵を設置しているが、一昨日の夜、壊れた柵の間から牛が逃げ出し、行方が分からなくなったという。
牧場主は大切な牛を4頭も失い、同日午後、過失により列車の運行に危険をもたらしたとして「公共危険罪」容疑で書類送検された。この上、台鉄からプユマ号の修理費用、約40万元の賠償を請求される見通しで、まさに踏んだり蹴ったりとなった。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722