ニュース 政治 作成日:2014年11月6日_記事番号:T00053663
台北市長選に無所属で出馬する柯文哲氏の選挙事務所(台北市建国南路2段)で4日夜、盗聴器が発見された問題で、国民党から出馬する連勝文氏の陣営との対立が深まっている。
柯文哲陣営は5日、記者会見で調査内容を説明した。学者は、盗聴疑惑が選挙に与える影響は大きくないとの見方だ(5日=中央社)
6日付蘋果日報などによると、警察は中華電信の技術者立ち会いで現場検証を行い、事務所の3階機械室で盗聴器2個が見つかった。盗聴器は9階にある事務所の固定電話の内容を盗聴できるように仕掛けられていた。警察は指紋を採取するなど、捜査に着手した。
柯文哲氏は「ライバル陣営による盗聴か」との質問に対し、「そうとは言わない。証拠に基づいて話をしたい」と慎重にコメントした。
ただ、連勝文氏の選対総幹事を務める蔡正元氏が4日、フェイスブックで柯文哲氏の市政顧問団の名簿をすっぱ抜いた直後の盗聴器発見だけに、柯文哲陣営は情報源を明かすよう要求している。
柯文哲陣営は盗聴事件の真相究明と並行し、選対内部に情報漏えい者がいる可能性も視野に調べを進める構えだ。柯文哲陣営内部では、今回盗聴されていた政策部の事務所は最近使用されることが少ないため、今回の盗聴器発見と名簿流出には関連性が小さいとの見方も出ている。
ただ、同じビルの6階には親国民党系企業で組織する工商建研会の事務所が入居していることから、関与を疑う見方もある。
「柯文哲陣営の自作自演」=蔡正元氏
疑惑を受け、蔡正元氏は「柯文哲陣営の自作自演であり、もし盗聴に関与していたとすれば政界を引退する」と疑惑を全面否定した。
連勝文氏も「まるででたらめだ。いっそ宇宙人にでも盗聴されたと言えばよいのではないか」と述べ、柯文哲陣営の主張は臓器売買への関与疑惑などから関心をそらすことが狙いではないかと批判した。
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