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《頂新食用油事件》85度Cが味全の牛乳使用再開、供給不足を主張


ニュース 商業・サービス 作成日:2014年11月7日_記事番号:T00053695

《頂新食用油事件》85度Cが味全の牛乳使用再開、供給不足を主張

 喫茶店チェーンの85度Cが、頂新国際集団の不正食用油事件で取りやめていた頂新グループ傘下、味全食品工業の「林鳳営」ブランドの牛乳使用を再開していたことが分かった。85度Cを展開する美食達人は、各店舗に1日より林鳳営の調達を認めたが、出荷全体の1割にすぎないと説明。その上で、「金を出しても牛乳を確保できない」状況だとして、政府に市場の秩序回復を訴えた。7日付自由時報などが報じた。


85度Cは、牛乳使用量が多く確保に全力を挙げていると強調した(中央社)

 美食達人は、頂新の事件発覚後、まず光泉牧場の牛乳確保に動いたが全家便利商店(ファミリーマート)との契約争いに破れ、統一企業(ユニプレジデント)とも接触したが同社はグループ傘下の販売店にのみ卸しており供給が受けられず、さらに台農鮮乳廠に生産を委託したものの量が足りないと説明した。

 なお「林鳳営」牛乳の使用再開がメディアで大きく取り上げられる中、統一企業が生乳の調達拡大に動いていることについて美食達人は、販路を握り、強大な牛乳生産力を持つ大企業が、外部に牛乳を販売しないばかりか価格を釣り上げ、不当に利益を得ようとしていると批判した。

 一方、管碧玲立法委員(民進党)はフェイスブック(FB)で、頂新グループをこれ以上儲けさせてはならないとして85度Cに対する不買運動を呼び掛け、インターネットユーザーから多くの賛同を得ている。