ニュース 社会 作成日:2014年11月10日_記事番号:T00053711
1976年に腹部から下を共有する結合双生児として誕生し、79年にアジアで初めてとなる分離手術に成功して注目を集めた兄弟のうち、弟の張忠義さん(37)がこのほど、11年の愛を実らせ看護師の女性と結婚を果たし、大きな祝福を受けた。
新郎で弟の忠義さん(左2)と兄の忠仁さん(右1)(8日=中央社)
忠義さんと双子の兄、忠仁さんは台中市の病院で、腰の部分でつながり、足が3本しかない状態で誕生し、当時メディアで取り上げられたことから台湾社会で注目の的となった。
その後、2歳半まで同病院で観察が続けられたが、このままでは死亡する可能性が高いと判断されたことから台湾大学医院で分離手術を受けることが決まった。
この双子に対する社会的な関心が高かったことや、同様の手術がアジアで初めてのケースだったことから、同院には連日メディアが詰め掛け、さらには手術の様子がテレビ中継された。
台湾全土の市民が見守る中、胃腸、肝臓、泌尿器、骨など担当別に4組に分かれ、さらに日本やドイツの専門家も参加した医療チームが12時間に及ぶ手術が無事成功させると、翌日、大手紙は紙面を大きく割いて報道。蒋経国総統(当時)も医療チームを接見して労をねぎらった。
手術後、2人とも片足でつえの必要な生活を余儀なくされ、忠仁さんは腎臓結石、忠義さんは消化不良という問題を抱えながらも成長、やがて社会人となり、路上販売や訪問販売員、宝くじ店の経営などで生活費を稼いだ。2人は03年、医療費などの名目で79万台湾元をだまし取られたと忠義さんの元恋人に訴えられ、3カ月の懲役判決(執行猶予2年)を受けるなど挫折も味わっている。
その後、忠仁さんは台北市の清掃員として、忠義さんは贈答品店で働き、慎ましいながら堅実な生活を送っていたが、ついに忠義さんがこのほど人生の伴侶を得ることとなり、8日に台北市北投区の式場で披露宴を行った。
お相手の蒋文燕さんについて忠義さんは「ぼくの足りない部分をすべて補ってくれる」と語った。蒋さんも「努力家の彼を見て、一緒に努力したいと思った」と述べ、2人は固い信頼で結ばれているようだ。
人生をずっと共にしてきた忠義さんの結婚に「少し寂しい」と認めつつ、「みんなが幸せになることが大事」と語る忠仁さんに友人たちは「早く弟に続け」と励ました。
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