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背任で有罪の元大集団総裁、認知症で刑執行保留


ニュース 社会 作成日:2014年11月12日_記事番号:T00053769

背任で有罪の元大集団総裁、認知症で刑執行保留

 仕組み債取引の損失の移し替えによって傘下の元大宝来証券(事件当時の名称は元大京華証券)に4億4,000万台湾元(約17億円)の損失を負わせたとして、懲役7年4月の判決を受けた元大金融控股集団の馬志玲総裁(74)が認知症と診断されたことを受け、検察は11日までに、刑の執行を保留することを認めた。12日付蘋果日報が伝えた。

 馬総裁の弁護士はこのほど、馬総裁の知能が低下しているとして、刑の執行停止を申し立てた。このため、検察は台湾大学医学院附設医院(台大医院)に診断を求め、馬総裁が重度のアルツハイマー型認知症を患い、心神喪失の状態にあるとの診断を下した。

 馬総裁は検察に出頭した際、検察官に名前を問われたのに対し「忘れた」と答えたほか、そばにいた息子は誰かとの質問に「親友だ」と答えたという。

 検察は今後、馬総裁を定期的に訪問し、心神喪失の状態が解消された場合、刑を執行する方針だ。同時に懲役刑を受けた杜麗荘夫人は既に服役している。