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中台物品貿易協定交渉、「中期実施項目」で合意を


ニュース その他分野 作成日:2014年11月12日_記事番号:T00053771

中台物品貿易協定交渉、「中期実施項目」で合意を

 中韓が自由貿易協定(FTA)の締結交渉で基本合意したことで、中台間のFTAに相当する物品貿易協定の早期締結が急がれる中、王金平立法院長は11日、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の「アーリーハーベスト(早期実施項目)」リストに準じ、物品貿易協定の締結交渉では「中期実施項目」のリストで先行合意を目指すべきだと提言した。12日付経済日報が伝えた。

 中台物品貿易協定の締結交渉は、両岸協定監督条例の審議遅延で進展の見通しは不透明なままだ。今回の発言は現状打開に本腰を入れない政府に強い不満を示した格好だ。

 王院長は昨年から今年にかけ、馬英九総統、江宜樺行政院長に「中期実施項目」リストでの中台合意を目指すべきだとする持論を伝えたという。

 王院長は「妨害が予想されるからといって、委縮してはならない。よく考えて、実現に向け努力すべきだ」と訴えた。

 これに関連し、経済部の卓士昭政務次長(次官)は「世界にはアーリーハーベストしかなく、どこにも中期実施項目の前例はない。中国の同意を得る必要はあるが、検討可能な方向性だ」と述べ、中国側との次回交渉で打診する考えを示した。

 一方、馬総統は11日、中韓FTA基本合意を受け、「台湾はもう待てなくなった」と述べ、野党民進党に両岸協定監督条例などの可決時期について明確な考えを示すよう迫った。