タッチ制御ＩＣ、義隆電子（ＥＬＡＮマイクロエレクトロニクス）の葉儀晧董事長は、指紋認証ソリューションはサンプル出荷済みで、来年第２～３四半期に量産すると予測を示した。12日付蘋果日報が報じた。
同社は８月に指紋認証大手の星友科技（スターテック）と提携しており、市場では来年初頭に量産するとみられていた。ＥＬＡＮが光学式から静電容量式に方向転換したことで、スマートフォン向け量産が来年第２～３四半期に先延ばしされた。
葉董事長は、光学式指紋認証は競合が少ないが市場も小さい一方、静電容量式はＩＣの中にセンサーを設置し、最もコスト力があり、アップルも採用していると説明した。
同社の第３四半期売上高はタッチ関連が67％を占め、前期比５％減の20億100万台湾元（約76億円）、純利益は３億9,100万元だった。葉董事長は、ノートパソコン向けタッチＩＣ出荷量は３カ月連続で150万セットに達し、今年通年で世界首位になる見通しと述べた。
