金融持ち株会社、国泰金融控股（キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス）子会社の生保大手、国泰人寿保険（キャセイライフ）は12日、資産運用世界的大手の米コニング・ホールディングスおよびその子会社を２億4,000万米ドルで買収すると発表した。関連手続きは来年下半期に完了する見通しだ。
李総経理。国泰金控とコニングは2012年より提携関係にあり、企業文化などが似ていたことも買収を促した（12日＝中央社）
13日付経済日報は、台湾の生保による海外企業の買収、台湾資本の米国資産管理業への参入として初めてのケースとなると指摘している。
またコニングの買収により、国泰金控が管理する資産規模は６兆5,000億元から９兆5,000億台湾元（約36兆円）に拡大し、台湾最大手の座をさらに堅実なものとする見通しだ。
国泰金控の李長庚総経理は、今後、コニングを通じて欧米の顧客にサービスを提供していくと説明し、今回の買収は同グループがアジアから欧米にまたがる資産管理プラットフォームを構築する上で大きな役割を果たすと強調した。
