ニュース 社会 作成日:2014年11月14日_記事番号:T00053820
9月に台北市のナイトクラブで発生した、暴力団員による警察官の集団暴行殺人事件で、現場周辺に居合わせた市民がスマートフォンで撮影した画像や動画が、容疑者67人の逮捕に役立ったことが分かった。
同事件は9月13日未明、台北市信義区のショッピングセンター「ATT 4 FUN」内のナイトクラブ「SPARK」で、大企業経営者の息子、曽威豪被告(28)らが騒ぎを起こし、店側から退去を求められたことに腹を立てたことがきっかけ。翌14日未明、報復のため暴力団員を呼び集めて店に押しかけようとしたところ、現場に駆け付けた警察官、薛貞国さん(38)に制止されたため、これに腹を立てて暴行を加えて死亡させた。
警察は同僚の殺害事件に「犯人は1人足りとして逃さない」と宣言。しかし、犯行現場となった「ATT 4 FUN」の監視カメラには、数多くの若者が警官に暴行を加える様子が写し出されていたものの、それぞれの顔はぼやけており、容疑者の特定には至らなかった。そこで警察は、インターネット交流サイト、フェイスブックや動画投稿サイト、ユーチューブなどにアップロードされた、市民が撮影した画像や動画を徹底的に調査。監視カメラよりも鮮明に当時の状況が記録されていたという。
その後、警察は現場から立ち去った容疑者らの逃走経路とみられる路上やビルに設置された監視カメラ、走行していた車両のドライブレコーダーを調べ上げ、疑わしい車やバイクのナンバープレートを確認。その所有者を取り調べて同乗者を割り出し、市民が撮影した画像や動画、現場に残された凶器の指紋などと照らし合わせ、事件の際の容疑者らの行動を特定した。
警察は「市民が撮影した動画の画質がこれほど良いとは」と驚嘆の声を上げている。
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