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警察官暴行殺人事件、21人に死刑求刑


ニュース 社会 作成日:2014年11月14日_記事番号:T00053822

警察官暴行殺人事件、21人に死刑求刑

 今年9月、台北市のナイトクラブで警察官が公衆の面前で暴力団員らに暴行され死亡した事件で、13日までに60人が起訴され、うち21人は殺人罪で死刑を求刑された。同一事件での死刑求刑人数としては過去最多となる。14日付蘋果日報が伝えた。

 死亡したのは、台北市政府警察局信義分局の警察官、薛貞国さん(38)。事件は大企業経営者の息子、曽威豪容疑者(28)らが台北市信義区の商業施設「ATT 4 FUN」内に入居するナイトクラブ「SPARK」で騒いだとして、店側から退去を求められたことに腹を立て、翌日に暴力団員を呼び集め、店に押しかけようとしたところを制止され、現場に駆け付けた薛さんが殴る蹴るの暴行を受け死亡したものだ。

 死刑を求刑されたのは、実際に暴行に加わった暴力団員らで、曽容疑者は殺意はなかったとして、傷害致死罪で起訴された。

 薛さんの妻は「自分が何をしているのか分からなかった若者たちに恨みはないが、誰も謝罪に来ないことは受け入れ難い」と話した。


13日に記者会見を行った薛さんの妻(左)は、「きょうは結婚記念日だった」と涙ながらに夫を失った悲しみを語った(13日=中央社)