ニュース 社会 作成日:2014年11月18日_記事番号:T00053875
台北都市交通システム(MRT)松山線の開通後、初めての出勤日となった17日、主要路線の乗換駅が変更となったことや、新たに乗換駅となった駅の構造が複雑との指摘を受けたことから、台北大衆捷運(TRTC)は同日、240人の職員を動員して案内に努めたが、やはり一部の乗客からは「分かりづらい」などと不満が上がったようだ。
松江南京駅では列車に乗る前に行き先をよく確認して乗車する姿が多く見られた(17日=中央社)
松山線の開通で同線と新荘線の乗換駅となった松江南京駅は、開通前から動線の複雑さから「迷路のようだ」と問題視されていた。
同駅では17日、乗客が混乱しないよう、案内要員20人を配置、さらに構内の至る所に松山線を表す緑色の案内板を掲示した。しかしそれでも「迷子」になる乗客がいたようだ。
特にホームとホームの間を列車が走る相対式ホームを採用した松江南京駅では、逆方向のホームにたどり着いてしまった乗客が長い距離を歩いて反対側に移動しなければならず「設計がおかしい」と憤慨する声が上がった。
また松山線と文湖線の乗換駅となった南京復興駅は、高架の文湖線ホームから地下2階の松山線ホームまで5分以上の移動時間を要し、出勤に利用した乗客からは「遅刻するところだった。今後は早めに家を出なければならない」との声が聞かれた。
この他、これまで淡水線で職場の古亭駅まで直通で通っていたという乗客は、松山線開通を機に中正紀念堂駅で乗り換えが必要となったが、同駅の混雑を見て乗車をあきらめ、徒歩で会社に向かうことを決めたそうだ。
なお中正紀念堂駅で乗り換えはこの日、延べ8万5,000人に上り、前月同日の6万7,000人から大きく増加した。
しかし、松山線開通で乗換駅が増えたことにより、従来混雑が深刻だった台北駅や忠孝復興駅、忠孝新生駅などでは乗り換え客が目に見えて減少し、利便性向上に一定の成果が見られたようだ。
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