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柯文哲氏は「皇民の末裔」、台北市長の父が批判


ニュース 政治 作成日:2014年11月19日_記事番号:T00053902

柯文哲氏は「皇民の末裔」、台北市長の父が批判

 台北市長選に無所属で出馬した柯文哲氏に対し、対立候補である国民党の連勝文氏陣営から柯氏の出自を問題視する発言が飛び出したのに続き、現職の郝龍斌台北市長の父親である郝柏村元行政院長は18日、記者団に取材に対し、柯氏を「(日本統治時代の)台湾皇民の末裔(まつえい)だ」と批判した。19日付自由時報が伝えた。


郝元行政院長(右)。統一地方選挙まで残り10日となったが、最近では政策よりも相手への批判ばかりが話題に上る(中央社)

 郝柏村氏は「柯氏の祖父も李登輝元総統も皇民で、日本統治時代は特権階級だった。彼らが当時の地位を懐かしむのは理解できるが、少数の人間によって台湾の2,300万人の幸福が束縛されるわけにはいかない」と語った。

 これに先立ち、連勝文氏の父親である国民党の連戦名誉主席も柯氏を「日本に皇民化された官僚の3代目だ」などと批判していた。

 一方、柯氏は同日、日本統治時代の民族運動家、蒋渭水氏が日本人による台湾でのアヘン販売を批判していたことを引き合いに出し、「ある人の祖先はアヘン使用が有益だと奨励していた」と述べた。発言は連勝文氏の曽祖父で、「アヘン有益論」を唱えた連横氏を皮肉ったものと受け止められている。